腎臓病:タンパク質、リン、ナトリウムを制限する必要がありますので、基本的には療法食をおすすめいたします。弊社フードを使用する場合は、かかりつけ病院の獣医師さんと相談するようお願いします。
【腎臓療法のメリットデメリットについて】
<メリット>
腎臓病の食事については、タンパク質、リン、ナトリウムなどを制限することで腎臓を保護することが出来、それにより延命につながるというデータもあります。
<デメリット>
ただ、一方で、こうした制限を加えることにより、どうしても味がうすくなるため、食欲が落ちてしまうこともあります。
食欲が落ちてしまうと、体力の低下につながるので、どこまで制限を行うかは難しい問題です。
【療法食を食べない】
食欲がない場合や嗜好性から食べない場合は、体力維持のため、成分よりも食事量の確保を優先する必要があります。
腎臓病に対するタンパク質やミネラルの推奨量と弊社フードの栄養素詳細については以下の通りです。
●慢性腎臓病推奨摂取量
タンパク質:28~35% リン:0.3~0.6% ナトリウム:0.18~0.3%
●弊社フード
リンの値については、腎臓病推奨量を超える。
タンパク質やナトリウム量については、推奨量の範囲内となる。
◆キャットフードオールステージ用
チキン味・・・ タンパク質:30~31%以上、リン:1.08%、ナトリウム:0.28%
魚味・・・タンパク質:30~31%以上、リン:0.8%、ナトリウム:0.32%
(成分保証の関係上、タンパク質については~%以上という表記になっておりますが、数値から大幅にずれることはありません)
◆キャットフードシニア用
タンパク質:28%以上 リン:0.86% ナトリウム:0.28%
◆ドックフードオールステージ用
チキン味/鹿味・・・タンパク質:28%以上、リン:1.0%、ナトリウム:0.3%
◆ドックフードシニア用
タンパク質:26%以上 リン:0.83% ナトリウム:0.26%
【食事の選択について】
選択①:療法食のみを使う
問題なく療法食を食べてくれる場合には、延命のために療法食のみをお使いいただくという選択。
選択②:療法食にトッピングをする
「なかなか療法食を食べてくれない場合」や「少しは療法食でないものも食べさせてあげたい」とお考えの場合には、少量のトッピングを行うという方法もあります。
(食事量全体の1~2割程度であれば療法食の効果に大きな影響はないといわれていますが、かかりつけ病院の獣医師さんと相談してください。)
選択③:通常のフードを使用する
食事を楽しむこと(QOLをあげること)を考え、弊社フードを含む通常のフードを使うということも一案かと思います。
(リン吸着材など投薬をしながら普通食を選択される飼い主様もいらっしゃいます)
また、全く療法食を食べない場合も通常のフードを選択することになります。
療法食の指示があるけれども、飼い主様のお考えや「食べない」などの問題から、
犬猫生活のキャットフードを主食にしたいとお考えの場合には、かかりつけの先生とご相談いただきながらお使いいただけますと幸いです。